霧雨の朝に

今日は28週目の妊婦検診でした。
超音波DAYで、15分ほどみっちり赤タンを見てきました。
可愛い姿を見せておくれ…と思ったら
私のお腹のなかでウルトラマンのスペシウム光線のポーズしてるの。
お前は生まれる前から特撮オタクか(笑)。
体重も1200gも超え、標準的という事でよかったです。
実は私、鬼のように体重管理をしてまして妊娠してから2キロしか太ってません。
要するに赤タンと羊水の分だと思います。
妊婦の体重管理はホントーに難しく、体が必要以上に欲しますし蓄えやすい。
常に欲望と戦いで毎日甘いもの食べたいし、肉食べたいし、寿司食べたいし
キャーーと泣きたくなりますが毎日小松菜に納豆にゴボウ祭りです。ひもじい…。
高圧的な女医(いや…私がひねくれてるのですが、そう見えるのです・笑)に
「体重管理してくださいね」
と言われるのがイヤで一人勝手に超戦ってます。
でも我慢しすぎるとストレスが溜まるので
検診が終わった日は好きなものを何でも食べてOKデー!!
今日は念願のデニーズに行き、BLTサンドとハニーパンケーキを食べました(安あがり)。
マジでうまい…。甘いものが信じられないほど美味しく感じます。
この時期は赤タンが甘いものを欲するとネットに書いてありましたが
もはや異常に美味しく感じます。
最近相方は、私の横で【ダミー赤タン】を演じます(笑)。
「もっと甘いものをたべたいよ〜」
私は女医と戦ってるんじゃ!!! 邪魔するでない。
でもこれから検診が二週間に一回になります。
一ヶ月に一度だった時は、最初の一週間油断しても大丈夫だったけど
もうダメかも…。それだけ妊娠後期になったという事ですね。
来週は子供が生まれたMの家に遊びに行きます。
調子に乗って堂島ロールを予約(笑)。
一切れ!! 一切れしかたべないからね(自己暗示)。

仕事も終盤戦です。
終わりが見えてきたと言っても過言ではない。

私はあまり【働いてきた】という感覚がない。

18才から夢だけを追って東京に来て、ガムシャラに映像を作ってきた。
だからまさか、子供を生む事になるとは思ってなかったが
心底、通過点にすぎないと思えている。
私が得た伴侶は永遠を費やしても勝てない相手。
そしてその子供は、私と相方をみて育つ。
子供に恥じない親になりたいという感覚とともに
私はまだまだやらなくてはならない事がある。
相方に勝ちたい。
相方に面白いと言われる物を書けるまで私の戦いは終わらない。
子供生もうが、産休に入ろうが。

生まれてきたら赤タンに言いたい。
君のお父さんは仕事仕事仕事の人間だけど、作ってるものは面白いよ。
お母さんも頑張るから、お母さんが作ってるものも見てね。
お父さんが作ったのより面白いって言ってくれるかな。
いやごめん、現時点は全く自信がない(笑)。

まだまだちゃんと生める自信なんてない。
一生安心なんて出来ない。
でも、今日私のなかで生きてる命に超音波を見ながら思った。

生まれ変わって、また生まれて

はじめて会ったときは手負いの獣のように
顔を動かさずに真っ黒な瞳だけで私をみて
音のない雨のように髪の毛を触っていた彼女。

私には絶対かけないようなアンバランスな文章

それが彼女の魅力で、私は明確に彼女の能力目当てで近づいた。
それが良かったのだろう。
一年経ったころには目元だけで微笑みを。
二年経ったころには「コイルさん」と微笑むようになった。
三年経った先日、はじめて家に呼ばれた。
古民家で庭には大きな桜の木。
近くには小さめの川が流れ、裏は梨木の森だった。
東京にもこんな場所があるのね、木枠のドアをあけて部屋にはいると
写真、写真、写真。
すべて、彼女の写真だった。
産まれたばかりの頃、幼稚園、小学生。
天井から壁から床置きまで、全部彼女。
そして高校生の写真だろうか、もう今の面影がある無表情の顔。
「全部、父親が撮ったんです。私、愛人の子なんですけど」
私は60枚を超えるであろう、彼女の写真に囲まれて仕事の打ち合わせをした。
そして彼女にリクエストされて料理をして、一緒に食事をとった。
写真が多くて、二人で食事をとる場所がない四畳半でちいさなちゃぶ台を広げて。

彼女はポツリと言った。
「…私ばっかり撮って、何考えてたんですかね」
私はぼんやりと答えた。
相方は最近「デジタルカメラのプリントは30年後まで絵が残ってると
確立されていない!! やはり子供の写真はフィルムで撮るか…」と
カメラを引っ張り出して掃除している。
今更フィルムって私は緊張するのだが。
食後のりんごを剥きながら私は言った。
「…そんなもんですかね」
ウチの話ね。まあ、この写真の量は異常だとは思うけど
私はあなたの文章が好きだから
この事が何か影響を与えてるならトラウマも悪くないねと言ったら
「ポジティブですね」とりんごをかじった。
出産見学に来たら?ほんわりとした縁側で言った。
なんとなく見せたい、と思った。


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鏡のむこうに

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たまに入ってるスタジオに、私とよく似た、Tさんという人がいる。
器用貧乏で、やろうと思ったことはある程度できる。
それゆえに「一体なにがしたいのか」と聞かれれば
「もの作り」と答える以外、答えがない人。
【一生】をささげるために心底ほれ込める仕事ががしたい。
でも本人の飽きっぽさと器用さが邪魔して
職人にはなれない。身を粉にできる内容の仕事に出会うしかないのだ。
こういうタイプは基本的にプライドが高く(笑)
大きな仕事じゃないと心置きなく身を粉にできない(自己分析ながら哀れ)。
でも自由で居たい。本当にジレンマがあって、面倒だ。

私は文章と、相方に出会った。
器用貧乏だった私は脚本という作業に出会い
頭をフル稼働させて書き、客の反応に打ちのめされ
少しでも面白いものを求めて生きる幸せを知った。
正直、実力より頭のよさ必要な世界で
これ以上の高みは難しいところまできているが
きっとずっと好き。
尊敬するHさんに映像化してもらうのがたぶん最後の夢だ。
考えるだけでワクワクする。
Hさんに私の考えた文章を映像してもらえるなんて!
夢ね、本当に夢。でもそれがあるだけ幸せだ。

そして相方。
カレが面白いものを作ってる限り
何があっても受け入れられると正直言いきれる。
正直危なかったと思うんですよ、もし相方が妻帯者だったら。
絶対に奪い去ってた。
だって私といたほうが絶対幸せ。言い切れる。
諦めて私と結婚すべきだ。

私によく似たTさんはブログを書いてるのだが
痛々しくて見てられないのが本音。
私が男だったら…脚本と相方に出会えってなかったら…
勝手に自分を重ねて、正直ほっておけない。
でも人のアドバイスを聞く人間じゃないことは
自分に似てるからこそ、よく分かる。
頑張ってほしい。頑張って転んでほしい。
…と遠くからエール。
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たとえばそんな事

IMG_2110.jpg

相方はずっと風邪をひいている。
私にうつしてはいけないから…と言いながら
せっかく病院でもらった薬を自宅に忘れて泊まりこみ仕事する。
あんた、私がどれだけ本気で風邪予防してるか知ってる?
そんな事でイラッときても
会社に入って真山さんとダベってれば自然と落ち着いてくる。

たとえばそんな時。
仕事でちょっとやる気になってたものを
人にヒョイと奪われてションボリ。
でも家に帰って相方にうだうだ言って
ソファで頭なでなでして貰えば自然と落ち着いてくる。

たとえばそんな感じに
仕事と自宅はバランスをとっている。
私が出産して自宅オンリーになったら
私のちょっとしたイラッはどんどん闇を深くするかもしれない。
たぶんそれが育児ノイローゼなんだろうなー…と
今から心の準備中。

そしたら子供を預けて遊びに出よう。
スタジオにダベりに行こう。
美容院いって愚痴ろう。
友達と美味しいもの食べよう。
10年働いた女が、そう簡単に専業主婦に慣れやしない。
きっと文章も書きたくなる。仕事もしたくなる。
誰かに認めてほしくもなる。
容易に想像できるけど
笑ってる私も想像できる。

まあ少なくとも一年はがっつり子供と向き合って
その後は自宅仕事を再開しようかなー…と
専業主婦にむけて今、非常に弱気です(笑)。
まあやってから考えよう(結論早っ!)。
まだ見ぬ未来におびえても時間の無駄。

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