そんな距離感

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昨日しんや、東京に雪がふった。
ゴミをすてにでた道路で空をみあげて
一緒に水と雪の境界線をみた日を思い出す。
貴方は、何とわたしを繋げる?
ふと微笑む。

たとえばそんな距離感。

仕事で偶然あったら
わー、久しぶりとその細い肩に触れるけど
彼のちかくにいた「たぶん恋人じゃね?」という人ににらまれて
えへへさてさて会議室こちらですと逃げる、そんな距離感。

会議のあと、二人で黒いマグカップでコーヒーを飲んで
「実は彼女が…」といわれたら
本当に嬉しくて、本気で邪魔したくなる距離感。

でも、その彼女にこれ以上睨まれるのはゴメンな距離感。

たまにおちる真っ暗な穴。
なにしてたっておちるそんな時には
3番目でいいから電話してほしい、そんな距離感。

恋や愛じゃなく知り合いでも友達でも同僚でもない
そんな距離感。

それがきっと
ずっと貴方の場所。

思い出の初音

中華3


「俺はこっちの案のが好きだけど」

Nスタで監禁され仲間の真山さんと昼食。
つくえの上は一面の白、企画書の海。
頼んだパスタは半分のびてしまった。
しなりと折れた唐辛子が赤く楕円を描く。
…真山さん、たまに【俺】って言いますね。
わたしは冷めたコーヒーを口に運んだ。
唇がひんやりと濡れた。
「ああ、支配したいとか自分を強く見せたい時だけ、俺って言うみたいなんだ」
あはは、理由も同じ。
「何?」
いいえ。ただ、思い出を思いだしました。
わたしは冷めたコーヒーでそれを飲み込んだ。

金曜日の夜に私はそれだけを望む

ただ貴方が居心地のよい場所で
したいだけ仕事ができることを望む。
ただ貴方が凝りたいだけ凝れて
納得ゆくことを望む。
たくさんの資料にかこまれて
瞳キラキラとほほえむ貴方が
ただ笑顔でいれることを望む。
おなかいっぱい会議して
心地よい疲労感でぱふりと眠ることを望む。
そしてその夢のなか
わたしが貴方に口付けできることを願う。

真夜中に

はなれないように 強く手を握りながら
みつめた鳶色の瞳を思いだす

恋人よ

まぶたにキスを
唇に印を
貴方は私のものだと、鮮やかな蒼色で

すべてを諦めて
わたしの傍にいれば良い
more...

ね?

たくさん私のことを考えてくれる?
たくさん声をきかせてくれる?
たくさん名前をよんでくれる?

だったら笑顔になってもいいよ。

…だーめ。
約束してくれないと
そっち向かないよ。