出産当日に書くレポ
忘れないうちに、夜消灯で暗く落とされた部屋でこれを書く。
その日は一日しかなく、その日の言葉はその日のものだ。
9月1日。
予定日を大幅にこえ、朝9時から陣痛促進剤の使用が決まっていた。
もう仕方ないと諦め、相方と最後の晩餐。寿司を出前でとり、ラーメン(作りなれたラーメン、何故か作り損ねる)。
眠りについたのが2時。
その2時間後、4時11分、いつもとは次元の違う痛みに目覚める。
そしてわかる、これが陣痛かと。
言うなれば、絞られる子宮。重い鈍痛なのだが、今言葉を探しても思い出せない。正確に言えば、当日にして忘れている(笑)。
とにかく、たっていられない生理痛だ。
前にどこかで聞いていた、インリンポーズ、M字開脚して座り込み、息を吐き出すポーズで「たかが50秒」と耐える。
間隔をはかってみると、10分間隔。
初産婦は病院にいくと陣痛が遠退くと聞いていたので、5分間隔まで待とう…と思ったら、便意。
トイレにむかうと血の混じったおりもの。
これがおしるし。
確認して部屋に戻ったらあっというまに5分間隔。
実は私、今日の9時から誘発だったので、それまで自宅で待とうと思っていた。
しかし5分間隔は連絡必須。
そのまま病院に。
朝6時の東京は雨がやんで晴々しく、気温もまだ低い。
痛みを逃しながら相方の準備する車を待つ。
病院に到着すると、まず体重測定。
先日までプラス5キロだったのに、今日乗ったらプラス7キロに。
意味なくショック。
最後だからとケーキにカツ丼にラーメンにパスタに寿司とやりすぎたのか(書いてみたら当たり前と言う気がしてきた)。
そのまま陣痛室へ。
ここは狭くて暗い。前から嫌だなと思っていたが横になり、痛みを座禅と胸にためた空気を股から出す気分で逃す。
相方はひたすら私の腰を下にさする。
力まかせに頼む。
この頃から腰に鈍痛がはじまり、正直本当に痛いのはこれだ。
この痛みを誤魔化すため、力任せにさすってもらう。
最初に期すが、相方は何も余計なアドバイスはせず、ひたすら私の従った。
それは難しいと思う。
人は苦しむ人が目の前にいると何か言いたくなる。
しかし、相方は余計なことは何一つ言わなかった。
これに関しては本当に感謝している。
今回の出産で、私は相方に本当に惚れなおした。
すばらしい。
そしてすぐに間隔はすすみ、子宮口8センチまではすぐにきた。まあ痛いのだが、正直本当に痛かったのはここからの一時間。
なぜか私は寝ていられず、うろうろと歩き出し、陣痛がきたら手すりにしがみつき、M字開脚して痛みを逃しはじめた。
今考えると、病室のすぐ隣。
どうかんがえても迷惑だが、それが一番楽だった。
ラスト一時間は獣の時間。
陣痛の隙間に冷静になる。
「なんたる獣ぶり」
しかし痛みがくるともう我慢できない。
なぜか最後は頭髪を壁に押し付けていた。
コスコス。
私は猫か?
隙間に思う。
そのまま分娩室へ。
ここではよく言われているが、力めるので気楽だ。
あまり辛くなかった。
とにかく力み、最後にはやはり開陰切開、それでも出てこなくて吸引して誕生。
頭より、むしろ肩が出てきた感覚が忘れられない。
かくばった、あれは肩だ。
9月1日、12時09分。
うまれた。
目が私にそっくりで、口と福耳は相方から。
冷静にみている自分が面白かった。
母性爆発を期待していたが、今も至って冷静。
いや、私が冷静というのは実は興奮してるのを観察して楽しんでいるだけだ。
物書きの性だろう。
そしていま、陰部の痛みのため寝れずこれを書く。
まだ興奮してるのだろう、ナースステーションで睡眠導入剤を貰おうと思う。
無事に産まれてよかった。
産めてよかった。
初産なのに8時間で終わったのは間違いなく相方の協力と徹底的な冷静。
「経産婦さん?」と聞かれるほどの冷静さなくして時間短縮なし。
私はそう思う。
その日は一日しかなく、その日の言葉はその日のものだ。
9月1日。
予定日を大幅にこえ、朝9時から陣痛促進剤の使用が決まっていた。
もう仕方ないと諦め、相方と最後の晩餐。寿司を出前でとり、ラーメン(作りなれたラーメン、何故か作り損ねる)。
眠りについたのが2時。
その2時間後、4時11分、いつもとは次元の違う痛みに目覚める。
そしてわかる、これが陣痛かと。
言うなれば、絞られる子宮。重い鈍痛なのだが、今言葉を探しても思い出せない。正確に言えば、当日にして忘れている(笑)。
とにかく、たっていられない生理痛だ。
前にどこかで聞いていた、インリンポーズ、M字開脚して座り込み、息を吐き出すポーズで「たかが50秒」と耐える。
間隔をはかってみると、10分間隔。
初産婦は病院にいくと陣痛が遠退くと聞いていたので、5分間隔まで待とう…と思ったら、便意。
トイレにむかうと血の混じったおりもの。
これがおしるし。
確認して部屋に戻ったらあっというまに5分間隔。
実は私、今日の9時から誘発だったので、それまで自宅で待とうと思っていた。
しかし5分間隔は連絡必須。
そのまま病院に。
朝6時の東京は雨がやんで晴々しく、気温もまだ低い。
痛みを逃しながら相方の準備する車を待つ。
病院に到着すると、まず体重測定。
先日までプラス5キロだったのに、今日乗ったらプラス7キロに。
意味なくショック。
最後だからとケーキにカツ丼にラーメンにパスタに寿司とやりすぎたのか(書いてみたら当たり前と言う気がしてきた)。
そのまま陣痛室へ。
ここは狭くて暗い。前から嫌だなと思っていたが横になり、痛みを座禅と胸にためた空気を股から出す気分で逃す。
相方はひたすら私の腰を下にさする。
力まかせに頼む。
この頃から腰に鈍痛がはじまり、正直本当に痛いのはこれだ。
この痛みを誤魔化すため、力任せにさすってもらう。
最初に期すが、相方は何も余計なアドバイスはせず、ひたすら私の従った。
それは難しいと思う。
人は苦しむ人が目の前にいると何か言いたくなる。
しかし、相方は余計なことは何一つ言わなかった。
これに関しては本当に感謝している。
今回の出産で、私は相方に本当に惚れなおした。
すばらしい。
そしてすぐに間隔はすすみ、子宮口8センチまではすぐにきた。まあ痛いのだが、正直本当に痛かったのはここからの一時間。
なぜか私は寝ていられず、うろうろと歩き出し、陣痛がきたら手すりにしがみつき、M字開脚して痛みを逃しはじめた。
今考えると、病室のすぐ隣。
どうかんがえても迷惑だが、それが一番楽だった。
ラスト一時間は獣の時間。
陣痛の隙間に冷静になる。
「なんたる獣ぶり」
しかし痛みがくるともう我慢できない。
なぜか最後は頭髪を壁に押し付けていた。
コスコス。
私は猫か?
隙間に思う。
そのまま分娩室へ。
ここではよく言われているが、力めるので気楽だ。
あまり辛くなかった。
とにかく力み、最後にはやはり開陰切開、それでも出てこなくて吸引して誕生。
頭より、むしろ肩が出てきた感覚が忘れられない。
かくばった、あれは肩だ。
9月1日、12時09分。
うまれた。
目が私にそっくりで、口と福耳は相方から。
冷静にみている自分が面白かった。
母性爆発を期待していたが、今も至って冷静。
いや、私が冷静というのは実は興奮してるのを観察して楽しんでいるだけだ。
物書きの性だろう。
そしていま、陰部の痛みのため寝れずこれを書く。
まだ興奮してるのだろう、ナースステーションで睡眠導入剤を貰おうと思う。
無事に産まれてよかった。
産めてよかった。
初産なのに8時間で終わったのは間違いなく相方の協力と徹底的な冷静。
「経産婦さん?」と聞かれるほどの冷静さなくして時間短縮なし。
私はそう思う。





